第1回フレッシュマンセミナー

第1回 フレッシュマンセミナー実施報告

フレッシュマンセミナー検討委員会 委員長 芹澤 篤
雪印メグミルク株式会社 執行役員ミルクサイエンス研究所長

 

2018(H30)年11月8~9日に山崎製パン総合クリエーションセンター(千葉県市川市)において,第1回フレッシュマンセミナーを実施致しました.このセミナーは,本学会の一部理事から提案され,2017(H29)年10月に新たに設置されたフレッシュマンセミナー検討委員会にて内容の検討を重ねて今回の実施に至りました.

 当委員会では,本セミナーを『食に関わる基礎~応用に渡る研究の成果を,食品関連産業を通じて,人々の健康と福祉に役立てる』を目的とする『本学会の価値向上と発展につながる事業』と位置付け,次世代を担う若手研究者(入社2~5年程度または大学院生)の研究・技術力向上と産学横断的な技術交流促進の場を設けました.初回ということから,食品産業技術を支える研究分野として最も基本的な食品化学,食品工学,食品バイオの3分野の講義,トピックス(最近の話題)として食品の風味形成と変化への香気成分の影響に関する講義を設け,本学会会員企業の研究所視察を実施することと致しました.

 

 無題.png             無題2.png

フレッシュマンセミナー会場の山崎製パン総合クリエーションセンター

無題3.png

 実際の講義ではいずれにおいても質疑や討論が多数あり,結果的に不足となってしまった時間を補うために休憩時間や懇親会でも講師の先生を囲んだミニ討論会や,受講生同士は無論のことセミナー検討委員を交えた議論もそこここで見られました.2日目に設定した研究所視察では,セミナー会場と宿泊施設使用にご配慮下さった山崎製パン㈱様の一般見学者向けルート,中央研究所と研修施設を見学させて頂きました.研究所の最新設備や実際のパン作りを目の当たりにできたことは受講生の貴重な経験になるはずです.山崎製パン㈱関係各位には改めてお礼申し上げます.最後にセミナーの感想や意見・要望をしたためたアンケートを作成,受講生各位へ修了書を授与して,無事終了いたしました.

 

無題4.png   無題5.png
                     講義と質疑応答風景

無題6.png

     フレッシュマンセミナー参加者全員(講師先生,受講生及び委員)による集合記念写真

 

参加された受講生は一般企業の若手が15名,公的研究機関から2名,学生3名という内訳でした.大半の参加動機は講義内容と上司の勧めを挙げ,当学会の非会員の割合が多かったことは,当学会への期待値の高さ故かも知れません.およそ半数の参加者が参加者交流の期待も動機としており,受講後には「異分野・異業種の受講者同志や講師の先生方との交流が深められて有意義」との感想が多く寄せられたことから,主催者・参加者双方の目的も概ね達せられたとものと感じております.

末筆ながら,本セミナー開催趣旨にご賛同下さり,ご支援・ご協力下さった全ての方々に,心よりお礼申し上げます.